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酒見賢一 著「後宮物語」&アニメ「雲のように風のように」

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1990年初版のようですからもう四半世紀前の本ですが、この「後宮物語」は好きな本です。
主人公の女の子が皇帝のお后になるシンデレラストーリーですが、その国は滅びてしまいます。

1603年、素乾国皇帝 腹宗が崩御し…ともっともらしく始まる物語ですが、完全なフィクションです。詳細なディティール、引用している歴史書、著者の第三者的な乾いた視線と、まるで本当にあった話のようです。
「中国のこの時代に素乾と言う国があったっけ?」と本当に調べてしまいました(笑)

後宮とは皇帝の子供を沢山残すための、日本で言う大奥でしょう。お后候補の若い娘たちに房事(男性を悦ばすSEXテクニック)を教えるのが、後宮に入るために必要なのですが、不思議と生臭くありません。
最後は国が滅びて皇帝も死んでしまうストーリーですが、とても爽やかな読後感です。
ぼくは読後感の悪い本(映画)は二度と読まないし処分してしまうのですが、この本は何年かに一回定期的に読んでしまいます。

「後宮物語」をアニメ化したのが「雲のように 風のように」です。

アニメになってどの登場人物もデザインされていますが、原作は挿絵が一切ないのに、どのキャラクターも生き生きと描かれています。
無駄のない文章、描写、お手本にしたい作家です。



マンガのように吹き出しが付いたアニメブックです。
「雲のように…」は以前、NHKの衛生放送を録画したDVDがありました。子供たちに見せたら好評でした。
アニメ版「後宮物語」は、子供が観てもいいように性的な描写や血なまぐささはありません。原作の方が細やかな設定や描写に優れているのは、言うまでもありません。



ジブリで活躍している近藤勝也がキャラクターデザインをしているので、一見ジブリアニメのようですが、スタジオぴえろの作品です。
主人公の銀河のデザインは当時「なんてブサイクなヒロインだろう」と思いました。銀河を演じているのは佐野量子です。



皇帝が崩御し、新皇帝のための宮女狩りが行われます。後宮は皇帝が変わると正妃以外は入れ替えなくてはならないのです。
狩りと言っていますが、我こそはと思う妙齢の女性は宮女にドンドン応募するので、鞭で叩いて拉致同様に集めると言ったことはしません。

銀河は宮女になれば「三食昼寝付き」と聞いて応募し、里の代表として都に赴くことになります。



録画した放送はカットされていて、いくつかのシーンがありませんでした。この銀河と父親が話すくだりもありません。
銀河と言うなんとも涼しげな名前を付けた父親とふたり、夜空を見上げて語るシーンは感慨深いです。ぼくに娘がいるからかもしれません。



主人公の銀河と双璧をなすキャラクターの渾沌です。この物語のもうひとりの主人公と言っていいでしょう。銀河と同じく声優ではない小沢昭二が演じています。

小沢昭二は特撮なら仮面ライダーのおやっさん、科特隊の隊長で有名な名バイプレーヤーです。亡くなってしまいましたが、昔の刑事物のドラマや映画でもお馴染みだと思います。

昨今のジブリアニメの、声優ではない芸能人の下手な演技はハナにつきますが、この「雲のように…」の佐野量子と小沢昭二は好演しています。小沢昭二の渾沌は特に上手です。



宮女候補の寮で、銀河と同室になる個性的なメンバーです。
煙管を吸っている江葉(こうよう)は、青い目をしています。中国でもはるか西の方から来たのでしょう。宮女の学校の先生も青い目だったりしますが、中国の国土の広大さ(多民族ぶり)が窺えます。



原作では詳細なディティールが描かれていますが、田舎の愚連隊の親分に過ぎなかった平勝(後の幻影達、西方流に読んでイリューダ)と渾沌が、「暇つぶし」に挙兵して反乱を起こします。

渾沌は何の主義主張もない、地中から何かが湧き出て来るような何の思想もない男です。全ての言動は根拠のない気まぐれです。
元々バクチ打ちの平勝はその渾沌の気まぐれに賭け続けて、勝ち続けます。
「そうかい、渾兄ィ、オレもそう思っていたんだ」と、反対の意見でも幻影達は渾沌の言う通りにします。このふたりの関係は最後の最後に終わってしまいます。

幻影達の反乱はいくつもの偶然と幸運のもとに燎原の火のように大きくなり、後宮のある都まで迫ります。



新皇帝の意を汲んでめでたく正妃になった銀河の生活も、終わりが近づきます(正式には銀河ではなく銀正妃です)。

何とか皇帝(双塊樹、西方流にコリューン)の役に立ちたい銀河は、前皇帝の残した武器を使って後宮軍を結成、叛乱軍を迎え撃ちます。
「あんた、将軍をやりなさいよ」と、銀河は同室だった江葉に指揮を執らせます。江葉も素人なのですが、兵書を研究して素人の宮女たちを指揮、叛乱軍相手に善戦します。この物語のクライマックスです。
江葉の天才ぶり、クールビューティーは「ガールズ&パンツァー」の麻子のようですね。

しかし所詮は寡勢、後宮軍は押されて疲弊していきます。見かねた双塊樹は「自分の身も皇位もやるから、宮女たちは助けてくれ」と軍使に立ち、囚われてしまいます。

一方、"叛乱遊び"に飽きた渾沌は幻影達に「なぁ兄弟、このへんでお開きにしようや」と言い出します。
「何を言っているんだ、渾兄ィ!皇帝の玉座はすぐそこなんだぜ!」「おめえは本当に皇帝になんかなりたいのか?いいからそのへんの物をかき集めて、引き上げてまた遊びに行こうや」「オレは嫌だ!何が何でも皇帝になる!」
ずっと渾沌に賭け続けて来た幻影達は、ここで始めて渾沌に賭けるのをやめてしまいます。幻影達と意見が別れた渾沌は、急速に叛乱への熱意が薄れるのです。



双塊樹が囚われたのを知らされた銀河は、彼を救おうと短銃ひとつで敵軍の只中にひとり降り立ちます。
「田舎の泥付き大根」(渾沌評)、ナガシマも「何て不細工なヒロインだ」と思っていた銀河が、美少女になる瞬間です。

原作と詳細は違いますが、皇帝の生命を救うことは出来ませんでした。銀河たちを見て憐れに思った渾沌は、思いつきで宮女たちを脱出させようとします。



銀河が持ち出したフリントロック式の単発銃の弾は、皇帝が自決するのに使ってしまいました。元込めなので単発式です。
弾は発射出来ないのですが、これを使って渾沌を人質に取る芝居をし、宮女たちを逃がす作戦です。

日本ではこの頃はまだ火縄銃でしたが、この短銃は火縄を使わないフリントロックです。詳しく知りませんが、多分火打ち石のような物がハンマーに付いていて、火蓋を切られた火皿に落ちて火薬に導火するのでしょう。火縄より洗練された銃です。

短銃のハンマーが落ちているのに気づく幻影達ですが、長年の渾沌への友情のためにお芝居に騙されたフリをします。





無事に宮女たちは脱出に成功し、「おれの後宮を作る。宮女狩りだぁ~!」と幻影達は叫びます。
中村正のナレーションでその後の経緯は説明されますが、アニメのラストはあっさりし過ぎかもしれません。

皇帝になった幻影達でしたが数年で皇位を奪われ刑死し、銀河と双塊樹の息子、神武帝 黒耀樹が天下を平定するまで、群雄割拠の乱れた世が続きます。

銀河は江葉の郷里で出産・子育てしますが、子供が乳離れすると、信頼出来る養家に息子を預けて江葉と共に旅に出ます。5年に1回くらい息子に顔を見せに帰ったようです。酷い母親ですね(笑)
各地に様々な伝説を残す活躍をするようですが、息子黒耀樹が皇帝に即位した時に「達者でおやりなさい」と言い残して、また旅に出ます。その後の銀河の行動は、どの歴史書にも残っていません。

後の研究者の目線で語られるのですが、1640年くらいからヨーロッパ社交界のオピニオンリーダーとして活躍した、リヒトシトリ侯爵夫人と言う人物がいます。侯爵夫人と銀河が同一人物ではないのか?と言う説があるのです。
フランス皇帝を女性上位の哲学でやり込めたりなど、侯爵夫人の哲学や思想は宮女教育と共通しています。侯爵夫人と銀河の肖像画はそれぞれ残っているようですが、画法が違うので比較の対象にならないそうです。黒い瞳の美女は共通しているとか…。
リヒトシトリ侯爵夫人の親友、エヴァ・シェラインは江葉なのではないか?とも、研究者は述べています。
源義経がジンギスカンになったような話ですが、銀河ならさもありなんと言う感じがします( ´∀`)

原作は、著者が各地の銀河伝説を訪ね歩いて終わります。どの土地でも共通する銀正妃像は、あの子供っぽいままの銀河であったそうです。

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こんなに清々しい読後感のウソ話は、なかなかありません(^^)

銀河たちの受けた教育で「後宮哲学の真理」と言う言葉があります。真理とはどうやら子を宿すことのようです。皇帝の子供=次の世代が世を継ぎ、真理を生み出すと言う意味なのかもしれません。
ぼくは哲学などとは無縁の者ですが、新たな世代=新たな希望=真理なのかもしれません。我々生物の寿命は限りがあります。限りある生命だからこそ努力や研鑽をし、これまで発展して来たのでしょう。

我が家の娘たちが、果たして真理を宿せるかが見物ですね…。






上州からっ風ツーリング (その一) 東京西部→国道299号線→秩父

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先日、群馬の高崎までツーリングに行って来ました!



今年で36年目のヤマハGX750です。父親が当時新車で購入したのを引き継いで乗っています。かれこれ20年以上の付き合いです。貴重?な旧車なのかもしれませんが、スーパーカブのように使っています。大抵のメンテは自分でやります。
公道で走るなら何の不足もなく、意外に軽快に走ります。いわゆるネイキッドスタイルの、今のモデルに乗り換える必要はありません。



5時起き6時出発です。自転車で出かける時もそうですが、早起きは三文以上のトクです。交通量が増えないうちに距離を稼ぎます。遅い時間に行動開始では、その日は終わったようなものです。



ガソリンスタンドでタイヤのエアーを入れさせてもらいます。このL型バルブアダプターは車載工具に入れてあります。
エアーのチェックは給油の都度やってもいいでしょう。ゴムはミクロの目で見るとヤシで編んだカゴのようで、どうしても空気は抜けて行きます。エアーの減りがいつもと違うのなら、タイヤに異物が刺さっているかもしれません。



秩父へ行く途中のR299です。前の晩に雨が降っていたので、山には霞がかかっています。朝日がそれを照らし幻想的な光景です。

今日は秩父から鬼石町、藤岡をかすめて吉井町を抜けて、高崎まで行きます。



気温が上昇するとの予報だったので、第二種防寒装備でした。カウルがないオートバイは風を浴びるので、通常の冬服はさらに重装備です。ところがこれでは寒くて、途中でウインドブレーカーを中に重ね着しました。オートバイはいくらでも荷物が載るので、もっと装備を持って行けば良かったです。



道中、曲がりくねった道が多いです。クルマなら間違いなく高速を選ぶでしょうが、オートバイはわかっていてこういうルートを選んだりします。GX750はコーナーが楽しいので余計です。

路面を5等分してレーンがあると想定し、左から2番目くらいのレーンを走るようにします。これは反対車線のクルマがセンターラインを割って来るかもしれない用心です。かと言ってあまり左端を走るのはゴミが落ちていたりとオススメ出来ません。これは自転車で車道を走る際も同じです。
(このような雨上がりはゴミが流されているので安全です。危ないのはむしろ降り始めです)
アウトインアウトはコース走行の話であって、公道ではやりません。連続した不規則なコーナーでも常に「第2レーン」を走るには、マシンを思い通りに扱うテクニックが必要です。



秩父市街の西方を流れる荒川にかかる秩父公園橋です。本当はこれを渡りたかったのですが、道を間違えてしまいました。



いつもと違う景色が見れたのでヨシです。これはお一人様オートバイツーリングの良いところです。
秩父から小さな峠を越えて、群馬に抜けます。

その二に続きます。


自転車の安全走行について その3 夜道はご注意を!

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ロードバイクなどのスポーツ車で主に車道を走っていたナガシマですが、近頃はアルベルトで歩道を走る機会が増えました。まだまだ本格的な春の訪れとはなりませんが、陽が長くなってきました。



通勤に使う道です。車道と歩道は完全に分けられています。この辺りは住宅が無いので、ジョギングや散歩の人くらいしか歩いていません。
ほとんどの自転車は歩道を走っています。交差点には減速のためのU字ポールがありますが、見晴らしは良く交差点も少なく、自転車にとって走りやすい道です。



しかし夜は暗く危ない道です。最近になって歩道の街灯が増えましたが、このように街路樹があるので、街灯の光が歩道まで届き難いです。人家や商店などもないので余計暗いです。

以前この歩道で、無灯火の自転車同士が正面衝突するのを見たことがあります。自転車は大したスピードは出ませんが、同じスピードの物が迫って来れば相対速度は倍加します。片方がライトを点けていればいいかもしれませんが、暗い道で無灯火同士だとこうなってしまいます。
この道をもし夜走るなら、歩道ではなく車道を走ります。



一方、夜でも明るい歩道です。携帯のカメラなので露出がいい加減ですが、実際はもっと明るいです。街路樹も無く街灯は明るく歩道は広く、おまけに歩行者も少ないです(ついでに車道も広いです)。

たとえ走りやすい歩道でもスピードは控え目にして下さい。
歩道上を走る自転車が歩行者相手に事故を起こすと、自転車が100%悪くなります。
自転車は本来歩道を走る乗り物ではないからです。現実の状況がどうであろうと、事故が起きて警察沙汰になった場合は申し開きは出来ません。

重大事故はいずれも高スピードが原因で起きています。ドラレコが記録した事故の動画を見ると、いずれも高スピードが原因です。
女房が産気づいていたりトイレが我慢出来そうにないなど、一刻を争うのなら車道を走りましょう。



ここは右が小学校、左は住宅街です。街灯はありますがこの通り暗いです(これも同じく露出が暗めです)。
冬場は一様に皆、黒っぽい服装になるので歩行者が歩いていると近づかないとわかりません。自転車も同様です。自転車が無灯火だと忍者のようです(^_^;)
クルマを運転される方も、黒っぽい服装の歩行者や自転車が見え難くてヒヤリとした経験をされていると思います。
こういう暗い道はあえて走らない方がいいかもしれません。走るならやはりスピードは控え目です。



ぼくは陽が短い冬場は、夜道は黄色いベストを着ます。小学生の帽子ではありませんが、黄色はとても目立つので視認性が高く安全です。



アルベルト後部に付けているライトです。黄色い格好をせずとも、このようなライトや反射材が付いた服や靴を身に着けるべきです。自転車の車輪やペダルに付いている反射鏡もとても有効です。
敵の狙撃兵に撃たれる状況ではないので、目立つが勝ちです。



"クルマは早めのライト点灯"などと警察もアピールしていますが、暗くなってもこのようにライトを点けないクルマがいます。



昔はメーターが見えづらくなったのでライトを点けたのですが、今時のクルマはメーターが自光式で気が付かないのでしょう。街が明るいのもあります。

これは自転車に乗っていて「暗くなったらライトを点ける」と言う習慣がないからです。
↑のダイハツ タントのドライバーもそうでしょう。 ターミネーターがジョンとサラを連れて逃げているわけではないと思います(^o^;)

オートライトは便利な機構ですが、暗くなったらライトを点ける感覚をスポイルしています。
機械任せは間違いないのかもしれませんが、「機械はあくまで人間が操るもの」です。

クルマも敵ヤーボの空爆目標にはなりません。目立った方が事故防止になるのでライトを点けましょう。

大抵のクルマのオルタネーター(エンジンが駆動している発電機)はあり余る出力があります。エンジンが回転してさえいればライトを点けても全く問題ありません。
上述のライトを点けない連中も、電圧降下を嫌ってやらないわけではないでしょう。電圧計が付いているクルマなんて滅多にありません(笑)
ナガシマ的には、街灯が灯ったら・雨が降ったらライト点灯でもいいです。


以前から当ブログでは
"乗り物の要素は自転車に全て内包されている"
と、繰り返し書いております。

「自転車すら扱えない」人々が、惰性で何となくクルマを運転している状況、これが様々な問題を生んでいると考えます。

自転車の空気入れすら持っていない機械オンチの人がいます。男のくせにスペアタイヤの交換やパンク修理も出来ない(爆)
クルマは立派な高級車なのに、自転車は雨ざらしでガタガタな人もいます。

そんな人のクルマでも無事に走れるのは、車検制度や仕事熱心なクルマ屋のおかげです。わからない(興味がない)からと、クルマの事はディーラーに丸投げしている人は多いでしょう。
否定はしませんが、一事が万事と言う感じです。自分の乗り物なのに、総重量の数値もタイヤをいつ交換したかも知らない…。

我々が走る道路はサーキットコースではなく、様々なモノと混走しなければなりません。ルールを守らない輩もいて悪く言えばカオス状態です。一旦路上に出たら、一瞬も隙を作れないと言っても過言ではないでしょう。
しかし道交法と言う法律や罰則があり、何とか秩序が保たれている感じです。

機械オンチでもクルマは運転出来ますし、実際イヤでもしなければならない国になってしまいました。オンチでも構いませんが、公道を走る上でのルールや節度は守る必要があります。

ある状況ではどちらかが優先なのか?と言う認識はもちろん、自分が何をやりたいのか?他車へ自分の意思を上手く伝えねばなりません。

その4に続きます。












上州からっ風ツーリング (その二) 秩父→鬼石町→吉井町

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荒川にかかる秩父公園橋です。秩父市街西方には荒川が流れています。



武甲山です。霞がかかっています。あの先から走って来ました。



皆野町から本庄市に入ったところの県道です。自宅を出発してから2時間・70km、少し疲れたので一休みしました。
ひとりでマイペースで走るのは気楽ですが、気遣いする相手がいないので、小休止のタイミングを逃しがちです。
自転車ならいいのですが、オートバイはスピードが出ているので「ここは景色が良いし休憩しよう」と思っても通り過ぎてしまうのです。そんなことを繰り返していると、なかなか止まれません(^_^;)

魔法瓶のコーヒーを飲み、ストレッチをします。オートバイはしがみついているだけなので、血行は悪くなり身体は硬くなるばかりです。時折休憩して歩いたり身体を伸ばすのは、疲れを溜めないテクニックです。

自転車で長距離走る時もそうですが、どんどん水分を摂ってオシッコを出した方がいいです。体内の循環を促進し老廃物も溜まらないからです。冬場は喉が乾きにくいので忘れがちですが、積極的に飲んだ方がいいでしょう。



晴れましたが、風が強いです。自称第二級防寒装備でやや寒いのですが、フルフェイスヘルメットのおかげで顔は寒くはありません。普段ジェットなので、たまにはコレもかぶらなきゃと装備して来ました。

ところがフルフェイスはヘルメットをかぶったままだと何か飲めないので、脱ぐ必要があります。信号待ちの間にチョイと飲むわけにもいきません。
ヘルメットを脱ぐには一旦停車しないとなりません。これが面倒で、なかなか水分を摂れないジレンマが帰路も続きます。



本庄市から神川町へ抜ける杉ノ峠です。眼下に神川町と群馬の鬼石町が見えます。峠を下れば群馬県に入ります。



GX750はサイドスタンドの付け根が傷んでいるのか、少し倒れ気味になります。この場所は少々路面にカントが付いて余計です。コーナーのアウト側ですから通常は逆にカントが付くのですが…。

写真を撮っている間に、プラ製パニアを付けたオートバイが2台走り去って行きました。近頃の機種はどれも似たようなスタイルで、さっぱり判別出来ません。
この日見たオートバイは、彼らを含めて片手で数えるくらいでした。

良い景色のところで停めて写真を撮りたいのは山々ですが、停める場所は考えねばなりません。コーナーのイン側に停めるのは、余程開けた所でない限りやめた方がいいでしょう。
峠道のイン側は崖状になっていて見晴らしが悪く、そこに停まっていると、後続車の視界に突然現れることになるからです。
故障で動かないならやむを得ませんが、写真を撮りたいなどと言う理由で厄介な障害物を作ってはなりません。



鬼石町北方の県道13号を藤岡市街方向に走り、41号に別れる分岐を過ぎて少し走ったところです。パッと景色が開けたので停まりました。遠方に見えるのは赤城山だと思います。
ガードレールが曲がっていて、魚眼レンズで撮ったようです。

県道13号を北上し続けると藤岡市街です。毎回高崎へ行く際は、吉井町を経由するので41号へ曲がります。
この41号との分岐は信号がないY字路で、毎回のように曲がりそこねてしまいます(^_^;)Y字路西側にコンビニがあるのが目印です。



もう少し行くと上信越道をくぐります。女房をローバーミニの隣りに乗せて、親戚の家に結婚の挨拶周りに行くのに走りましたっけ…。





手前味噌ながら実に端正なスタイルのオートバイです。乗り味も良く所有欲を満たしてくれます。
全盛期には13台くらい持っていたナガシマですが、とうとうコレしか残りませんでした。今の製品には食指が動きませんし、このGX750が乗れなくなったらオートバイライフは終わりにしようと思います。
飽きの来ない製品を送り出してくれたメーカーと、買った父親に感謝です。



上信鉄道の真庭駅のホームです。ちょっと寄り道します。

その三に続きます。



自転車の安全走行について その4 手信号をします!

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通勤途中の交差点です。自転車で信号待ちしています。青になったら直進します。オフセットしているので、右にはらみながら直進です。
交差点の先の道は幅が狭く、乗用車がやっとすれ違えるくらいです。ガードレールが付いた歩道はここで終わり、信号の先は路側帯のみです。

画像は停止線の少し前方から撮っています。仮にこの場所にクルマが信号待ちしている場合、後方から自転車が来たとします。
大抵の自転車はクルマの後方で歩道に上がります。そして歩道を走り、歩行者用の信号を見て止まります。画像左側のガードレールの前方、点字ブロックあたりです。

信号が青になります。多くの自転車は横断歩道を一瞬走ったあと、後方(こちら)を振り返らずに右にはらんで直進します。見ているのはもちろん歩行者用の信号機です。
クルマからすれば「自転車はこんなのばかりだ、あぶねーなァ」と言って追い越します。

「自転車は歩道を走るのか、車道なのか、この場合どう振る舞うのが良いのか?」と言う意識が希薄、おまけに周囲の確認もしないので、このようなケースになります。

この場合、自転車はどう行動するのがベターでしょうか?

もし歩道に停まっていて信号が青になったら(青になる少し前でもいい)、とりあえず後方を振り返ってクルマのウインカーを確認した方がいいでしょう。クルマが右左折するなら自転車が直進しても問題ありません。ウインカーを点けないクルマもいるので、100%信用出来ませんが…。

クルマがウインカーを点けてなくて直進するなら、こちらは横断歩道を渡って一旦停止して、クルマを先に行かせてしまった方がいいかもしれません。ぼくならそうします。ドライバーと目を合わせて、「先に行け」と手を振るとさらに良いです。
この際、手首だけヒラヒラさせてもわかりにくいです。フロントウインドウを指差して、大きく前に振ります。肩から大きく腕を回さないとサインとして伝わりません。

最初に戻ります。
信号待ちしているクルマの後方から自転車が来た場合は、歩道に上がらずにクルマの後ろで待つのがベターでしょう。そしてクルマ用の信号機に従って行動する。そうすればドライバーから見ても安心出来ます。

さらに後ろからクルマが来ても、堂々と直進します。この交差点の先は狭い生活道路です。100メートルくらいで信号の無い交差点になります。
強引に自転車を追い抜くクルマもいますが、こちらはあまり左に寄らずに進路を塞ぐ感じで走った方がいいと思います。道の左端ギリギリに寄って走ると、ギリギリの間合いでクルマに追い抜かれた際に避けようがないからです。これは原付バイクでも使えるテクニックです。

前車優先ですしスピードが出せない生活道路なので、クルマに遠慮する必要はありません。

生活道路は狭く、一時停止ばかりです。クルマは一生懸命こちらを追い抜いてもすぐその先で減速→一時停止なので、「ご苦労様(笑)」と言う感じです。意味のないアクションは燃料のムダであることを、ドライバーに教育してやるのも良いでしょう。私用で乗用車に乗る連中に譲歩する必要もありません。

もしそれが怖いのであれば、一旦停止してクルマを先に行かせましょう。この際もドライバーの目を見て「先に行け」と手で合図すると良いです。

道路の状況は様々なので、どう行動すれば良いか答えが出る万能方程式のようなモノは、残念ながらありません。

自転車用レーンはありませんし、法律でも自転車通行可の歩道が多く、何処をどう言う風に走ればいいのかわからず、混乱するばかりです。そして誰も教えてくれない…。

その家の旦那や父親が家族をしっかり教育しないから、女房子供がメチャクチャな自転車の運転をするのです。



「今すぐ愚民共に叡智を与えてみろ」と言われてもムリです。アムロも返答に窮したでしょう(^_^;)

しかし現実を憂いていても仕方ないので、各々の運転者が臨機応変に判断して行動するしかありません。

判断ベースになるのが
"その場合は何者が優先で、どうするのが一番スムーズか、自分がやりたいコトをどうやってアピールし、如何に行動するか?"
です。子供が自転車に乗り始めた時から、家族が徐々に教えるべきです。



こういう交差点があります。道幅は乗用車がやっとすれ違えるくらいで、交通量は少ないです。オレンジ色のカーブミラーがある交差点を自転車で右折しようとします。

ぼくは出来るだけ手信号をして自転車に乗っています。歩道も走りますが、基本的に原付きスクーターの感覚で自転車に乗ります。

この場合も交差点の手前から手信号を出して、右折するのが良いです。対向車線にクルマがいないなら、少し反対車線にはらんでもいいかもしれません。
後方からクルマが来たとしても、手信号を出しているのですから遠慮は要りません。前車優先です。仮にぼくが自転車でなくクルマなら、右左折の場合はウインカーを出して減速するのですから。

手信号の右手は、肩から真っ直ぐ横にハッキリ上げます。もちろん手信号を出してから右に進路変更します。ウインカーがあるエンジン付きの乗り物と同じ動作です。
後続車の進路を塞ぎ、遠慮せずに減速させます。この時左に寄ったままだったり、はっきり手信号をしないと「なんだコイツ」と思われるだけで、追い抜かれます。
これは交通量が少なく信号が無い交差点なので出来るのです。信号があるなら二段階右折をします。

手信号を出しての片手運転、後方から来るクルマを減速させるのが怖いのなら、一旦左端に停止し、クルマを先に通してから渡ればいいでしょう。
その際はペダルを漕ぐのをやめて減速し、左に寄ります。クルマの運転手は「あ、止まるんだな」とわかります。自転車の操縦に自信のない方にはこれがオススメです。

やってはいけないのは後方からクルマが来ているのに、何の前触れもなく右に曲がることです。まるでラグビーボールのような予測不可能な動きです。これでは温厚なドライバーでも怒鳴りつけたくなりますし、タイミング次第では事故です。
しかしこんな感じで右折する自転車は多いです。右折する前に逆走をし、そのまま曲がる輩も多いです。
「キミは車でもそのやり方で右折するのか?」否でしょう。自転車=車両を扱っている意識が無いのでそんなことが出来るのです。

手信号を出すタイミングも重要です。クルマが自分を追い越しかかった時に出すのでは遅いです。それより前に"自分の意思"を後続車にアピールしなければなりません。それには後続車が、どのくらいの間合いで接近しているのか推し量る必要があります。

ナガシマの場合は「音」です。あとは振り向いて目で確認します。
本当はバックミラーがあった方が良いのでしょう。小さなミラーでも、何かが迫って来ていることがわかれば効果的だと思います。

教習所に行かれた方は習っているはずですが、方向指示器を出すルールに「30メートル前、もしくは3秒前に」と言うのがあります。
自分が右折したい手前から手信号を出し、且つ右寄りの進路を取らないと後方のドライバーは何をしたいのかわかりません。右折車は右寄りにレーンチェンジも何処かで習ったはずです。

時折トッポいドライバーがはるか手前からウインカーを出していますが、どこを曲がりたいかが不明瞭でウインカーの役目を果たしていません。
どういうアクションをすれば、自分のしたい行動を他車にアピール出来るか?これを考える必要があります。

「危ない!」と思ったら止まることも重要です。歩道を走る自転車の事故は、大概コレが出来ないので起こるのでは?
自転車は片手運転をするなと言う理由はコレに尽きます。片手では安全に停止出来ないからです。

"安全運転"と言う言葉は少々独りよがりに聞こえます。自分さえ安全ならいい、そんな意味合いにも感じます。上述の何処を曲がるのかわからないクルマも、自分では安全運転をしているつもりかもしれません。

安全運転ではなく、他車と共存する安全走行が肝要です。

拙ブログのカテゴリー名が安全走行なのは、それが理由なのです。

続きます。

上州からっ風ツーリング (その三) 馬庭念流の道場です!

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馬庭念流の道場です。
目的地の高崎は、上信越道・吉井インター付近を通過し北上するのですが、ちょっと寄り道して馬庭念流の道場を見学(と言っても外観だけ)しました。

馬庭念流は剣術を中心とした古武道の一派で、ここ高崎市吉井町馬庭に道場があります。



山本貴嗣( あつじ)氏の「本気のマンガ術」と言う本に馬庭念流のことが少し載っています。引用させてもらいます。
武術に造詣が深い氏の作品は、拳法や刀、銃の扱いの描写などに優れています。この「本気のマンガ術」の中でも、それらの解説に多くのページを割いています。

ナガシマは断続的ですが若い頃から居合をかじっていまして、刀の扱い方は多少知っています。真剣は持っていませんが、マンガやイラストなど、刀の扱いやディテール・実際を知らないで描かれている物がたくさんあるのに気付きます。間違っている例は子供の保育園のおひな様に始まり、テレビドラマ、コスプレイヤーなど枚挙に暇がありません。
過去記事にも少し書きましたが、間違いがたくさんあり、さらにそれらを参考にしていたりします(^_^;)





山本貴嗣は実際に武術の達人に業をかけてもらったりしているようで、実際をよく知っています。作品の中の描写も秀逸です。



この鍔迫り合いの真実も興味深いです。鍔迫り合いは映画やドラマで役者の顔をフレームに入れるためのフィクションと解説しています。馬庭念流では、もしこうなったら刀で押さえつけて相手の首を斬ってしまうそうです。

ナガシマが習っている流派では、顔が接近する程の鍔迫り合いになったら、相手を押してその反動で離れろと教わります。居合は仮想敵で基本的にひとりで稽古するものですが、刀の間合いを理解するために木刀で組み太刀を習います。
刀と言えば剣道の「面、籠手、胴」がポピュラーですが、実際の剣術は相手の首や脇などの動脈を狙います。もし相手が甲冑や鎖を着込んでいたら面や胴を狙っても致命傷にならないからです。

古武術を習っている我々は、実際に人を斬ったり刀で戦闘したことはもちろんありません。しかし古武術には、戦場での合理的な身の処し方が伝わっているように思います。武術とは生き残るためのサバイバルテクニックであり、本来は得物を使わずに(戦わずして)勝つのが上策です。
やたらと軍備を見せびらかしたり戦争したがる国は3等国なのと同じで、戦わずに済めばそれが一番です。刀に武器以上の精神性・神秘性を持たせた我が国独特の文化かもしれません。

山本貴嗣の「本気のマンガ術」は、このようにマンガの描き方以外の部分も興味深い本です。アマゾンでも扱っています。



馬庭念流道場の全景です。裏手には宗家の樋口家の自宅がありました。



周囲はこんな感じです。電線などがなければタイムスリップ出来るような景観です。
この土の部分で裸足で稽古もするようです。近くに小さな社があり、門下生の方らしき人達が掃除をしていました。



この道場は県指定の文化財だそうです。元は長屋門なのかもしれません。慶応3年に建てられたそうです。

その四に続きます。










安全走行について 他者にどうアピールするか?

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例えば、クルマの車庫入れをしていて歩行者などが来た際に、後方ならバックギヤを一旦抜いてバックランプを消す、前方ならヘッドライトを消せば「あ、通っていいんだな」「こちらには進まないんだな」と、歩行者にクルマの意思を現すことが出来ます。
運転席側ならウインドウを下げて「どうぞ通って下さい」と言うと、更にいいでしょう。
相手がどんな動きをするかわからない・何を考えているのかわからないと、どうしたら良いのかわかりません。

先日バス停で立っていたら、すぐ脇の集合住宅の住人らしきクルマがこちらに迫って来ました。スピードは出ていませんが、こちらにクルマの鼻を寄せて切り返したいようです。
ぼくはその意図はわかりましたが、敢えて動かずドライバーの女の顔を見ていました。女は無言でこちらのスレスレを通って切り返しました。
その際ウインドウを下げて「すみません、クルマを切り返したいので、ちょっとどいていただけませんか?」と言えばいいでしょう。ぼくは運転席側にいましたし、可能なはずです。言われれば退きます。お互い様ですから。

その一言が無い。コミュニケーション障害か?(笑)

自分の都合で大型乗用車を乗り回している分際でソレでは、「クルマの方が偉いと思っているのか」と受け取られても仕方ありません。
その集合住宅とバス停、どちらが昔からあるのか?こちらは歩道上の歩行者、理はどちらにあるのか?考えるまでもありません。

普段2輪に乗っていると、右折待ちのクルマがジリジリと進んで来るのが非常に気になります。横断歩道の歩行者をジリジリとせっつくクルマもいます。2塁へ盗塁するわけでもないので、意味のない動きです。何故そんなに焦る?オシッコ漏れちゃうのか?

ドライバーは無意識にやっているのかもしれませんが、交通弱者側からすると、抜き身の短刀を突き付けられているような恐怖があります。現に金属の凶器ですから。



ハザードを点けて停車しているのに、ヘッドライトを点けっ放しのクルマがいます。遠方から見た場合、停まっているのか走って来るのか不明瞭です。
最近のクルマはヘッドライトが眩しく、↑のようにハザードが見え難いのも多いです。停車時はライトを消す、走るならライトを点けるようにすれば、自分の意思をアピール出来るのではと思います。どうでしょう?

自分のクルマがヘッドライトを点けた状態で、離れた場所からどう見えるか確認して欲しいです。クルマを購入する際にそこまで考えているのでしょうか。絶対していない(冷笑)

公道を大過なく走るには、臨機応変の判断力はもちろん、球技をする際の反射神経みたいなモノも必要かもしれません。
相手の得物はこちらまで届かないと言うような、剣術で言う間合いの感覚も必要です。間合いの感覚が鈍いので、右直事故の原因になったりします。

クルマと言うのは自分(運転者)のスペースだけではありません。その後ろにボディー部分があります。クルマが大きくなればなる程、運転者より後ろの部分が長くなります。まるで2輪に乗っているような感覚のドライバーが多いです。
"長いモノ"を扱っている感覚が希薄なのです。ガソリンスタンドに入ったが、後部ボディーで歩道を塞いでいる輩はこのような連中です。アタマ隠して尻隠さず、みたいな感じでしょうか。
そもそも「大きな車体を乗り回して申し訳ない」「歩道を塞いで申し訳ない」と言った感覚が無いのかもしれません。



↑画像のような狭い道路で、対向車がこちらに寄り気味に走って来るとします。小さい2輪はナメられるので良くあるケースです。

以前、自転車の選手が言っていましたが、そういう場合は怖くてもドライバーの眼を見るんだそうです。人間は眼が合った相手には危害を加えにくい。その心理に訴えるようです。その選手はこれまで公道上での事故はないと言っていました。

信号待ちしていて右に曲がる際も、手信号プラス振り返って後方のドライバーの眼を見ると、更に効果的です。信号が変わる寸前に行います。「右折するぜ」と自分の意思を伝えるのです。前車がどちらに行きたいか明確になるのでドライバーに嫌な顔はされません。

この相手の眼を見るのは、自分が横断歩道を歩いている際も有効だと思います。クルマのボディーを見るのではなく運転手を見るようにします。




ぼくのようなスポーツ自転車に乗っている人で、「自転車は車道を走る。クルマは交通弱者の自転車を優先させなければならない。これは法律で決まっているゥゥ!」と強く主張する人がいます。
(ぼくはこういう人を自転車原理主義者と呼んでいます。世間の狭い似非インテリ(あるいは単純馬鹿)にこう言うタイプが多いです。自分の教義のためには他者など関係ない思想ですね)

法的には確かにその通りなのですが、現実の状況を見ればそうは行かないのは子供でもわかります。車道を走るのは是ですが、最善でない場合も多いからです。

自分の都合で馬鹿デカい乗用車を使う連中(しかもひとりで乗っている)に遠慮をする必要はありませんが、トラックやバスなどを仕事で運転している人には出来るだけ不便をかけたくありません。こちらがレジャーで自転車に乗っているなら尚更です。
10トンダンプで浦安鼠園には行かないでしょう。運転しているのは働いている人たちです。他人の労働には敬意を払いたいものです。

ぼくは大型車の多い道や路側帯の狭い街道は、極力自転車で走らないようにしています。トラが出るとわかっている道をわざわざ走ることはありませんし、お互い不愉快な思いをする必要もありません。
多少遠回りでも交通量が少ない自転車向きの道を走った方がいいです。後ろからバスが来たら、止まって先に行かせる気遣いが欲しいところです。

後ろからどんなクルマが迫っているか気付かない(気にもしない)ようでは、自転車に乗らない方がいいと思います。自転車に権利が云々以前のデリカシーが欠けています。

この場合も求められるのは個々の運転者の判断力や常識、思いやり(誠)の精神でしょう。教習所でクルマの運転や法規を習う以前のモノです。

それは自転車の扱い方なのです。当ブログで繰り返し述べている、
"乗り物の要素は自転車に全て内包されている"
この言葉に尽きると思います。

教習所でクルマの免許を「買う」以前の、自転車を乗り始める子供の時からの常識、子供にそれを教える保護者の素養にかかっていると考えます。学校の先生やお巡りさんに全て丸投げしてはならないのです。自分の家族は自分で守るような感覚が必要です。巡り巡って"損"をするのは、自分たちなのです。


安全走行カテの他の記事でも以前書きましたが、これを読んで「お前の言っていることは違う」と思われても構いません。
しかしこれを機会に、どうすればスムーズな交通の流れになるのか?安全走行に繋がるのか、考えて欲しいのです。

公道はあなたの遊園地ではありません。他者と共有する社会です。

公の空間でどう振る舞えばいいか?自分の意思をどのように伝え、スマートに要求を通すにはどうすればいいのか?
それを考えるのは、良好な対人関係を維持するスキルとしても役立つでしょう。
幼子にカタチばかりの英語を習わせるより大事な事だと思います。

この拙文が何らかのヒントになることを願います。

上州からっ風ツーリング (その四) 馬庭念流道場 パート2& クシタニ高崎店

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馬庭念流の道場です。慶応3年に建てられたそうです。県指定の文化財になっています。







屋敷の長屋門を道場にしたようです。



馬庭念流を修めるには30年くらいの歳月が必要だとか。
ウィキペディアにありましたが、当主の樋口家は代々、剣術を利用して仕官しなかったようです。あくまでも庶民が護身に使うスタイルを貫き通したのでしょう。
念流は守りに徹した業だそうです。どんな物か拝見したいですが、なんちゃってのナガシマでは理解は出来ないでしょう。

昔は今のような人の交流や情報の伝達が無く、この馬庭念流のようなその地方独特の剣術がたくさんあったと思います。
明治維新などの社会の変革や、後継者不在で絶えてしまった流派はあまたあると思います。どこの駅前にもあるのではなく、ここにしかない(学べない)多様性…。馬庭念流はこれからも後継者を育成して欲しいものです。

馬庭念流のウィキペディアはこちら、念流宗家の公式サイトはこちらです。



目的地のクシタニ高崎店に来ました!この日はこちらにオートバイ用シューズを買いに来るのが目的でした。
クシタニはオートバイ用ウェアのブランドで、昔から贔屓にしています。他のブランドは良く知りませんが、直営店が全国にあるのはクシタニくらいなのでは?

クシタニは東京にももちろんお店がありますが、こちらの高崎の店長さんとは若い時からのご縁があり、たま~に来ます。何年か前は自転車でも来ました。



ナガシマのようなオートバイマニアにとって店内は宝の山です(*´ω`*)クシタニ製品はライティングウェアの中でも高価で、なかなか手が届きません。
ウェアの話や店長のお子さん達の成長ぶりをうかがったり、垂涎モノの製品を間近に見れて至福の時でした。
またお金を貯めて来ます!



帰りは某所でお宝拝見。詳しくはまたの機会にします。



陽が暮れて来ました。さぁ帰りましょう!
晴れましたがものすごい風でした。車両重量250キロのGX750が流されるくらいの風でした。



無事に帰り着きました。車庫にも子供たちの声が響いて来ます。暖かい我が家がありがたいです。この帰り着いてホッとする瞬間が2輪の良さです。音楽をかけながら、誰かと喋りながら来れる4輪では味わえません。

走行キロは220kmでした。行きに入れたガソリンがリッター100円切っていたのが驚きでした。燃費は18km/Lでした。
このGX750との付き合いは長いので操縦に問題は無いのですが、全体的に扱いが粗くなった気がします。常に引き締めるポイントは実行していますが、段々と劣化するものです。警察署主催の講習会にでも参加してモンでもらうようです。最近はデフォの胸部プロテクターをゲットしなくては!

これにて上州からっ風ツーリングのレポートを終わります。



掃除ロボット(?) モコロを買いました!

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掃除ロボット(?)モコロを買ってみました!



マイクロファイバーのモップ表皮の中に、プラ製ボディが入っていて、床を転がりながら掃除してくれます。ロボットと言えば体裁が良いですが、それ程のモノではありません。今はこうした商品がいくつもあって驚きです。



雑貨屋デパート売り場でピピッと感じてしまい、買ってしまいました。子供たちが喜びそうです。



荷物が増えても通勤用アルベルトにはバッグがあるので、問題無く持って帰れます。これがロードバイクだと持って帰るのが大変です。







マイクロファイバーのモップの中に機関部が入っています。ベルクロ止めではなくゴムでクチが閉まっています。



機関部です。プラ製です。階段から落ちないように扱え、と取説にあります。こう言うのを見ると、デススターかガイエスブルク要塞を連想してしまうのは、ぼくの心が汚れているから?(笑)



黒いヘソは電源スイッチです。





電源の乾電池を入れます。



電源を入れると軽快な電子音と伴に床を転がります。何かにぶつかると反転を繰り返して掃除してくれます。



マイクロファイバーにゴミが付いたら付属のブラシで掃除します。汚れが酷くなったら洗濯機で洗えます。



モコロの家を作ってやると、空き箱を物色しています。子供たちに大人気です。良かった!\(^o^)/



家が出来ました。モップは汚れて行くので、ペットのように扱うのはナンですが可愛がっています。

モコロのサイトはこちらです。

クシタニ K-4582フライシューズです!

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クシタニのフライシューズを買ってみました!





このシューズはオートバイウェアメーカーのクシタニの製品です。夏場のライティングを想定した通気性に富むシューズのようです。

ぼくの10年以上履いているスニーカーがボロボロになり、それの代わりとして買ってみました。オートバイ用と言うより普段履きです。
クシタニのページはこちら、フライシューズのページはこちらです。



オートバイ用なので、左の甲には樹脂製のチェンジパッドが入っています。



フライシューズは何色かラインナップがありますが、このブラックーキャメルが気に入りました。全体的なシルエットも良いです。



格好良いのですが、白い内張りは汚れが目立ちそうです。





靴ヒモはこのようなプラクリップで引き絞り、靴ベロのポケットに入れるようになっています。

2輪用シューズは本来は靴ヒモを使わないのが流儀です。ヒモが解けて車体のどこかに絡まったりすると、足を出す際に引っかかったって危険だからです。
昔持っていた流体力学と言うショップのオートバイブーツは、靴ヒモはわざと弱い素材にしていました。引っかかった際に切れるようにだとか。

ヒモを使うシューズだとしても、ヒモの端を始末出来るようになってなければなりません。







自転車用の七部丈パンツと合わせてみました。白いラインが映えます。





ジーンズと合わせてみました。



ソールの色使いがオシャレです。ビブラムソールを採用しています。あまり厚みが無く、良い感じのソールです。オートバイはソールが厚すぎる靴は操縦しにくいように思います。
しかしオートバイのステップに引っ掛けるカカトの段差がないので、ライティング向きなのでしょうか…。



このプラクリップは残念ながら靴紐のテンションに負けて緩んで来てしまいます。意図的かもしれませんが、普通の靴紐にした方が普段履きにはいいかもしれません。








ブリジストン アルベルト 各種調整 &アップハンドルの良さです!

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ブリジストンのアルベルト、調整を繰り返しながら乗っています。







隣町まで往復30km乗ってみました。隣町まではどうしてもいくつかの坂を登る必要があり、帰り道はヘタれてしまいました。やはり18キロの重さがネックなんでしょう。
3段しかありませんがギヤがあるのは嬉しいです。ギヤ無しでは辿りつけなかったかもしれません。





タイヤ付き乗り物の基本の"き"、エアーの管理は怠りません。適正エア圧の少し手前まで入れてあります。

ゴムはミクロの目で見るとヤシで編んだカゴのようだとか。空気の方がカゴの目よりも小さいので、タイヤのエアーはどうしても抜けてしまいます。
子供たちがもらうゴム風船が、いつの間にかしぼんでしまう原因はそれです。ロードバイクのタイヤなど、高圧になる程エアーが抜けやすい傾向にあります。

なので定期的にエアー圧を管理する必要があります。タイヤを指で押すのではわからないのでゲージを使って管理します。
「自分の乗り物なら押した時に気が付くだろう?」と他のページでも書いていますが、意外に感覚はアテにならない場合もあります。正確なエアーゲージが必要なのは言うまでもありません。

正常にメンテされた直後の乗り味を覚えておくのが良いでしょう。普段と何か違うのはトラブルの前触れです。2輪ならステアの反応が悪い、リーンの感触がいつもと違うなどです。自転車なら漕いだ感じが違うとわかります。

そのへんでカチャンコカチャンコ鳴らして走っている自転車は、その感覚が欠如している人間に使われています。異常に気付くこと、そして清掃が整備の第一歩です。ドロドロでは異常に気が付きません。
異常を放置しないのも大事です。機械は自然治癒はしないので、放置し続ければ必ず悪化します。



アルベルトのリヤブレーキはローラーブレーキです。複数のコロが回転軸の周囲にあり、ブレーキ操作をするとコロが回り・回転軸を締め付けて止める造りだそうです。
(ローラーブレーキの内部構造が知りたい奇特な方はこちらをご覧下さい()
我が家の子供乗せ自転車・アンジェリーノも同じブレーキです。このブレーキは効きも過度特性も良く、車体を安定させる引きずりテクにも使いやすいです。
(2輪の扱いのコツについてはこちらに書きました。自転車に子供を乗せるお母さんにオススメです)

しばらく乗っていたら、ローラーブレーキから音が出るようになってしまいました。キ~と言う音がひどくなるとギ~になります。長時間ブレーキし続けて加熱すると出るようです。こちらのページにママ自転車(一般車)の後ろブレーキの種類・構造が載っていました。リンクを貼らせていただきます。
↑画像は荷台ステーで陰になっていますが、ローラーブレーキ本体に穴があり、そこからグリスを注入すると音が消えるようです。





グリスはあるのですが、注入口に入れるクチがないので、グリススプレー代わりに使っているチェーンルブを吹き込んでみました。ある程度吹き込むとブレーキ下部からポタポタとオイルが落ちて来ます。クルマのギヤケースのような密閉構造ではないのでしょう。あえて密閉式にせず、異音が出たら新しいグリスを入れさせる狙いなのかもしれません。
異音自体は止まりましたが、専用グリスを入れた方がいいかもしれません。
そのうちブレーキローラーが消耗するのかと思いきや、消耗部品はない(!)そうです。



ブレーキレバーは若干外側に開く角度にしました。この方が握りやすいです。
点滅ライトをサブで付けています。ハブダイナモ駆動の砲弾型ライトは点灯、サブライトは点滅で走ります。
点灯と点滅のコンビ装備は視認性が高く、万一どちらかが壊れたりバッテリー切れしても帰って来れます。



隣町までの30kmは疲れましたが、前傾スポーツ車特有の腰や股間の痛み、首の疲れは全くありません。上体が起きているので視界も広く、リラックスして走れます。
荷物を積めないスポーツ車は荷物を運ぶのにリュックを背負うしかないのですが、アルベルトはバッグがあるので背中に背負う必要はありません。これはかなり楽です。
(エンジンの有無に関わらず、2輪は背中に背負うのは出来る限り避けた方がいいと思います。疲れが違います)



こうして荷物が増えてもアルベルトなら余裕で帰って来れます。



前傾がキツいロードバイクは、後ろを振り返る際のストレスが大きいです。背中を曲げて尚且つ首を捻るので仕方ありません。アップハンドルなら前傾が緩いので、振り返る動作も容易です。
このような強い前傾の自転車は、その高速性と引き換えに様々なストレスと戦わなければなりません。それは乗車時間が長くなるほど、耐え難い苦しみになっていきます。

軽量で高精度なパーツで構成されたロードバイクはダイレクトさに溢れ、操縦感覚・疾走感は例えようがないほど優れています。人間が作り出した乗り物の中では一番の効率の良さだそうです。興味のある方は機会を作って乗ってみて下さい。「こんな乗り物があるのか」と話のタネになると思います。乗り物に造詣の深い方は更にウンチクが増えるでしょう。

ロードに限らず造りの良いスポーツ自転車は、いくつもの峠越えが出来たりと長距離走行も容易です。しかしロードバイクは物見遊山や買い物には不向きです。走るためだけに乗る乗り物です。オートバイのスポーツモデルもストイックな乗り物ですが、ロードバイクはそれ以上です。

アップハンドル車は向かい風時や高速性は不利ですが、前傾姿勢でないメリットは計り知れないように思えます。
重さ12キロとかでアルベルトのような構成の自転車があればいいのですが…。



先輩のミリタリーバイク(カワサキ エストレヤ改)、ヤマハSRの思い出です!

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手前のオートバイはカワサキのエストレヤです。
このエストレヤはミリタリー趣味でお世話になっている、同じ高校を卒業したA先輩のオートバイです。ミリタリーイベントに乗って行くために、昔のドイツ軍風に改造しています。

A先輩には、いろいろなイベントに連れて行ってもらいました。拙ブログの"ミリタリー"カテの記事は、ほとんど先輩のおかげです。



シート(サドルと言うべきでしょうか)や前後フェンダーなどを交換、昔のドイツ軍風スタイルにカスタムしてあります。



エンジンやフレーム、ガソリンタンクは変わってないようですが、直立した空冷エンジンは、クラシカルな外観に似合っています。



シートレールはカットし、軍用バイクらしい外観のフェンダーが綺麗に収まるように加工してあります。A先輩のお知り合いの鉄工所で加工してもらったそうです。
その鉄工所の社長さんの見事なコレクションは「ミリタリーのディズニーランド」の過去記事でも触れております。



エストレヤは昔、預かっていたことがありました。時折維持のために乗りましたが、エンジンも車体も非常に素性が良く好印象でした。
クラシカルな外観のエンジンですが新設計でした。こういった単気筒エンジンはオフ車の物を使い回すパターンがほとんどです。日本にはロード用のシングルエンジンが無いのです。
ブレーキもディスクだったりと「見た目はクラシカルでも手を抜いてないな、カワサキ」と言う感じでした(^^)
ヤマハならビラーゴの250系列のエンジン、このエストレヤはオススメです。

このエストレヤが我が家にあった当時、妹がヤマハSRに乗っていました。
このSRはフロントの反応が悪くて「タイヤのエアが少ないんじゃないか?」と疑うくらい、かったるいオートバイでした。峠道を走っても全く面白くないのです。SRはそれより前に、友人のを散々乗り回したことがあり、決して悪印象ではありませんでした。

妹のは中古だったので、フォークやステムベアリングなど各部を点検したのですが、異常はありません。どうもフロントタイヤが太過ぎるのでは…と結論付けました。単にタイヤが古いだけだったかもしれません。
今の技術や経験があれば解決策が見つかったのかもしれませんが、ぼくはそれ以来フロントタイヤが無闇に太い車種が好きになれません。意味も無くタイヤが太いオートバイは軽快に走らないからです。



オートバイの楽しさとは、エンジンパワーがある無しではなく、適切なタイミングでスッとハンドルが切れ、スロットルを開ければ丁度いい反応でタカタカと走ることです。排気量の大小、車重の軽重は関係ありません。
思うままパワーを開放して直線勝負する楽しみもありますが、やはりコーナーが楽しくなくては2輪の醍醐味は味わえません。
日本のオートバイが世界に冠たるモノになったのは、我が国の山がちな国土に鍛えられたと考えています。



妹のSRはフロント18インチ、フロントドラムブレーキの、このタイプでした。
このフロントのドラムブレーキは過度特性が悪く"ガクン"と効く感じで、どうにもストレスが溜まりました。ドラムブレーキが全てそうではありませんし、今なら作動を良く出来たかもしれません。
しかし元々はディスクだったのに、ドラムに先祖返りさせるのが理解出来ません(^_^;)上述のエストレヤもそうですが…。



やはりSRはこのフロント19インチの直接開閉キャブのタイプに限る!…と考えてしまいます。
SRはいまだにヤマハのラインナップにあるようですが、これからあえてSRを買おうとは思えません。もっと古いGX750に乗っていてナンですが、シーラカンスのように進化が止まった車種に魅力を感じないからです。クラシカルな外観の単気筒モデルがコレしかないのでしょう。仕方なく自民党に票を入れるのに似ています(笑)

本当はロード用のクランクマスの大きいシングルエンジンが欲しいところです。オフ車のエンジンはピックアップ重視と最低地上高を上げる為にクランクが小さく、路面を蹴り出す感覚がイマイチです。

昨今はオートバイの車種が少ないので、「今売ってるモノの中で、どれがオススメですか?」なんて聞かれたら、答えようがありません。自分が魅力的に思えないモノは勧められないからです。
(今のエンジンはインジェクションで、自分で修理出来ない点も魅力的に思えない理由です)

例によって脱線していきます。
クルマもそうですが、最近の製品はみんな似たようなカタチ・顔つきで購買欲をそそられません。



このマツダのロードスターなど痛みを堪えているような顔つきで、悪役メカのようです。好きな人には申し訳ありませんが、"正義の味方"の乗り物には思えない…。

近頃のモデルはスペックを聞いて初めて「あ、すごいモノなんだ~」とわかる感じです。趣味のアイテムは、能書き以前にピピッと来る魅力がないとなりません。「コレに乗った自分はどう映るのか?」「乗ってみたい!」、ある種のファンタジー性が欲しいです。
どんなに性能が良くても、そのへんの道は40km/h規制なので、乗ること自体が異世界への扉みたいな、いわゆるロマンが必要だと思います。

まぁ、あまり長く付き合わずに、新型が出たら買い換える商品なのかもしれません。携帯電話からパソコンに始まり、ハイブリッド車もそういう前提で売っているような気がします。
今売っているクルマたちが将来、自動車博物館の収蔵品になれるとは思いません。過度期にこんなキテレツメカがあったと言う意味で、プリ○スは収蔵されるかもしれません。

ヤマハSRも「単一機種で長期間製造された」と言う意味で、博物館入り出来るかも…。

ミリタリーのディズニーランド?! (その7) M3ハーフトラック、動きました!

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先日某所で見学して来たM3ハーフトラックです。自衛隊が使っていたのを払い下げてもらったそうです。元はキャリパー50・4連装のM16スカイクリーナーが後部に付いていたようです。詳しくは過去記事をご覧下さい。



エンジンの写真を忘れてしまいましたが、日産の直6ガソリンエンジンが載せてあり自走可能です。



バンパーはもっと長く、ウインチが載っていましたが使わないので外したそうです。



実際に動かしてもらいました。思ったより軽快に動くのが驚きです。ミッションとトランスファーは元の部品です。



複雑な機構でキャタピラの動きを制御してステアするのかと思いきや、トラックのアクスルにキャタピラが付いただけです。旋回時の後輪軸の左右差はデフが吸収します。
と言うことは、後車軸に荷重がかからないと上手く旋回出来ないのかな?と思います。
(ケッテンクラートは左右のキャタピラの回転差で曲がるそうです。オートバイの前輪は意味がないので、泥濘地の走行で外している写真があります)

このハーフトラックのキャタピラ、なんとリプロ品があり注文したそうです。大戦中(自衛隊が使っていたのも半世紀前)のM3のキャタピラが新品で手に入るのは驚きです。





アイドラーホイールのテンション調整部です。これでキャタピラの張りを調整します。



フロントデフに日本語のステンシルが打ってありました。米軍から自衛隊にどう言う風に貸与されていたかわかりませんが、自衛隊のモノになった年月などが打刻してあります。フロントブレーキは先日オーバーホールしたようです。ブレーキパイプが新品になっていました。ブレーキ内部のホイールシリンダーなどのパーツもリプロがあるそうです。



ハーフトラックの運転席側横面です。ガラスは微塵も使われていません。普通のクルマのガラス部分は、こうして下にパタンと畳んであります。
車体は厚さ5ミリ程の鋼板で覆われていますが、重いのでアルミ板で作り直すそうです。小銃弾を連続射撃する、軽機関銃の弾くらいは跳ね返せる?装甲なのかもしれません。
外した装甲板を持たせてもらいましたが、非常~に重いです。ヒンジで折れた装甲板を上にあげるのも大変です。
ハーフトラックでさえこうですから、戦車の装甲板はとんでもない重さなのが想像出来ます。ヤークトパンターなどの後部ハッチも下ヒンジで開きますが、不用意に開けると重さで閉じることが出来ないとか。

こうして実物に触れると、アニメや映画の中の世界を追体験出来ます。プラモデルなどでディテールは知っていても、重さや冷たさなど自分の感覚で「戦場」を実感出来るのは、なかなか出来ない体験です。

ミリタリーは知れば知る程、戦争はイカンと言う想いが強まります。ドイツ軍のMG42で連射され、このハーフトラックの中で身を縮めて耐えるなんて絶対やりたくありません。

このハーフトラックは、オーナーのTさんの他のコレクションと同じく、ピカピカにレストアがされるでしょう。機械好きのひとりとして作業現場に居合わせられないのが残念でなりません。
完成した暁には、Tさんが考える「ミリタリーのディズニーランド」の一番の目玉になるのは間違いありません。ナンバーを取ろうなどと言っていましたが、まさか…(^o^;)


MEC食の効果(?)です!

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先日献血をしたら血液検査の結果が届きました。

前回から久しぶりの献血でしたが、これは行く度に「血の比重(?)が足りない」と門前払いが続いたからです。

ここ2年程、肉・卵・チーズをよく噛んで食べるMEC食を心がけています。家族がいるのでどうしても糖質は食べてしまいますが、極力MECを食べるようにしています。今回はMECを始めてから初の献血でした。

本当の血液検査と違って項目は少ないですが、コレステロール値以外は良いのではないのでしょうか。コレステロールと健康の因果関係は無く、迷信?とも聞きます。
数値はあくまで平均値なので鵜呑みに出来ません。自分の学力が平均より上でも、志望校に受からなければ仕方ないのと同じです。

こうして数値で見るのも大事なのでしょうが自覚症状としては、
慢性的な腰痛がなくなった、目が疲れにくくなった、肌のツヤが良くなった。爪が割れにくくなった、アレルギー性鼻炎の症状がやや改善された、です。
これはMECの効果ではなく、他の要素か単に気のせいかもしれません。

MEC食は今までの「植物質=ヘルシー」「1日30品目」などとは真逆の考えで、今までの常識に囚われている方にはクレイジーだと言われます。ぼくもそう思いました。諸悪の根源だとされて来たバターやラードなど、動物性脂肪をタップリ摂れ、ですから。

MECは身体に必要な脂肪とタンパク質をまず摂り、それでも足りなければ糖質を食べてもいい。糖質制限とは違うプラスの考え方です。
お腹一杯食べても良いが、一口30回噛みます。箸を置いて良く噛むようにします。MECに限らず良く噛むのはとても良いことでしょう。

健康法は人それぞれです。体質に合う合わないもあるでしょう。ぼくは自分自身で効果が上がっていると思うので、今後も続けたいです。高校の先輩にも勧めましたが、その方は目に見えるように改善されました。

MECはワケのわからない(高額な)サプリを買わなくてはいけないとか、スポーツジムに通わなくてはならないではありません。普通のスーパーで買えるモノで出来るのでお勧めです。

特にラードは万能薬と言っていいくらいで、積極的に摂取した方が良いようです。床ずれの酷いお年寄りも卵を沢山食べ、ラードを患部に塗っていたら改善したと聞きます。
便秘にも効果的だそうです。人間の消化器官は繊維質のモノを消化出来ないので、一般的に言われる、便秘→繊維質を摂取だと更に悪化するそうです。



ぼくは身長170センチ、体重56kgです。体重は季節によって1~2kg増減しますが、20年以上変わっていません。
普段測っていませんが、血圧は107/70くらいです。
心拍数は座って60、歩くと約90。仰臥時は45くらいです。

趣味の自転車で心拍数管理をしていたことがあり、血圧よりも心拍数の方が気になります。
睡眠不足など疲れが溜まっていると平常時でも心拍が上がります。本当に疲れていると自転車を漕ぎ始めても(負荷をかけても)心拍数の上昇が鈍かったりします。

エンジンに良く似ています。適切なメンテナンスがされた高精度なエンジンは、低回転でもアイドリング出来て、アクセルに鋭く反応します。ロスが無いので、同じ負荷をかけても回転を上げずに走れたりします。
悪いコンディションのエンジンは逆で、スローを落とし過ぎるとエンストし(アクセルを開けないとアイドリングしない)、回転上昇も鈍いのです。









先日泊まった旅館に置いてあった体重計でこんな数値が出ました。年齢、こんなに若くありません(笑)基礎代謝量でこの数値が出るのでしょう。

こういう機械は、常に同じモノで継続して計らないと参考にならないようです。我が家にはこのテの機械はありませんし、年がら年中計測してその数値に一喜一憂するようなことはしません。

MEC食はダイエット食ですが、ダイエットとは元々の意味は体質改善だそうです。
ダイエット=痩せるためと言うイメージが強いですが、ナガシマはこれ以上痩せる必要はありません(^o^;

MECはその人本来の体重に戻るそうなので、ぼくは体重を増やすためにやっています。あまり太るのは自転車の趣味に差し障りますが、60kg近くあってもいいかもしれません。

コミック リード 退会方法です!

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ゲームアプリ「戦車道大作戦!」のポイントがたくさんもらえるとの情報をキャッチしました。いくつかのアプリに登録するともらえると言うモノです。あまりに沢山あるので途中で辟易し、すべて退会したハズでしたが…。

…なんと携帯料金が増えています。しかも5400円!明細を見たらauかんたん決済です。



ちょっと退会に自信がなかったこのサイト、ホーム画面に残してありました。確認したらやはりコレでした。



このページの一番下のピンク部分に
「会員削除」とあります。





これで退会したはずなんですね。普通はこれで終わりだと思います。

しかしこれはダミーです。見事にひっかかりました。
このあとホーム画面に戻って、マイページを確認すると5000ポイント残っています。退会するとポイントは消えるとあるのに…。



「まことにありがとうございました」から下にスクロールすると、各コースが出て来ます。
申し込んだコースをクリックすると、
(ぼくの場合、「初回10円、翌月から5400円」)



こうなります。これで削除出来ました!



ポイントがゼロになりました。この操作に費やした時間は2時間近くでした(泣)

自分で申し込んだモノなので文句は言えません。しかし、このような退会方法がわかりくいサイトは無数にあるようです。「お客さんは登録されたのに最近全然アクセスされませんよね。退会された方がよろしいのでは?」などと、向こうからは絶対言って来ません(^_^;)

どこを探しても会員削除(退会)の項目がなく、特定商取引法規約の中や、対応機器のページにわかりにくく隠してあるサイトもあるそうです。悪質としか言いようがありません。

これは新手のサギの一種だと思います。アプリゲームのコイン欲しさに、変なサイトには登録しない方がいいです。特にこの「初回10円、翌月から…」と言ったサイトは悪質なものが多いようです。

拙ブログの安全走行カテで、リスクコントロール云々と偉そうに書いているナガシマですが、猿も木から落ちるでした(笑)

今回はいい経験になりましたが、腹が立ったのでついブログネタにしてしまいました。





「戦車道大作戦」はキャラ育成ゲームと言った感じです。戦車の戦いよりも異なるコスチュームのキャラを揃えたり、能力を上げていく楽しみの方が大きいです。



↑のようなオリジナルコスチュームや録り下ろしキャラボイスがあります。ちなみにマーチングバンドコスチュームのあんこうチームは、最強ランクの強さだそうです。

我が隊のあんこうチームは私服の華さん(おばあをお見舞いに行った時の服)意外は☆3個で、成長の見込みがありません(^_^;)自動車部やバレー部の方がツブが揃っていて強いです。

これからは妙なモノに惑わされずに、地道に"戦車道"を楽しみます。



PGザクをもらって来ました!

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バンダイの1/60のPGザクです。プラモデル好きの友達が組んだ物です。「欲しければあげる」と言われ、過日もらいに行って来ました。
彼のところは子供がまた生まれ、コレクションを整理しなければならないようです。子育てはつらいよな(笑)



左の88NSRが彼です。整備士学校の同級生で、ぼくのミニバイクレースの先生でした。
ミニバイク→峠の走り屋(四輪)→カートレースなどとエンジン付き一辺倒の彼でしたが、最近はガンプラなどのプラモデルに凝っています。本業はクルマの塗装屋です。昔から絵も上手だったりと器用な男です。



我が家のPGザクはこれで3体になりました。1体は自分で素組みした物、1体はリサイクルショップでパーツ欠品で叩き売りしていた物を救って来ました。部品請求して完品にしたのは言うまでもありません。
量産型ザクが3機あると、サイド7に降下した"ジーパン三勇士"が再現出来そうですね。



同スケール(多分)のチハ車を置いてみました。モビルスーツと言うのは、その大きさの割にはとても軽量ですよね。重いと下半身などの関節が耐えられそうにありません。でも格闘戦の斬撃などに耐えなければならないし…。
まぁ、未来の不思議テクノロジーで出来ているのでしょう。











彼は吹付けの道具は持っていません。缶スプレーとウェザリングマーカー(?)しか使わないようなことを言っていました。
ダメージ表現も、プラの成型色の上に色を重ねる方法だったと思います。









このPGガンダムも彼の作品です。「敵の攻撃を受ける胸部装甲が分割されているのはおかしい」と加工しています。腕の長さを変えたりとプロポーション変更もしていたと思います。

ガンダムのPGシリーズは内部メカが見えるようにアチコチのパネルが開閉出来るギミックがあります。このRX78-2も胸部装甲が割れてハッチオープンする造りでした。
山田卓司氏もホビージャパンの作例記事で同様のことを言っていました。
RG(リアルグレード)ガンダムは、肘や膝に連動して装甲がスライドしたりしますが、やり過ぎだと思います。砂まみれになったら絶対壊れます。



巨大感が伝わって来る画像です。



せっかくのザクで寸劇?を作って遊ぶ長女です(^_^;)
もらった作品はその人たちの分身です。大事にします。







なんちゃってWLA(大戦型軍用ハーレー)です!

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ミリタリー仲間のTさん所有、大戦中の軍用ハーレーです。このハーレーダビッドソンはタマ数が少なく、ジープより高価だそうです。



ハーレーに詳しい方はご存知でしょうが、古いモデルはこのように左足がクラッチ、タンク脇のレバーがシフトと、クルマのような操作系です。左グリップをひねると点火時期を調整出来ます。
ナガシマは結構な数のオートバイと出会いましたが、点火時期調整やキャブレターにティクラーが付いているような、古いモデルの経験はほとんどありません。この軍用ハーレーなど博物館か図鑑でしか見たことはありませんでした。



もちろんサイドバルブエンジンです。ハーレーダビッドソンのエンジンには各時代を象徴する、ナックル、ショベル、パンなどと言うエンジンのスタイルがあります。このサイドバルブエンジンはナックルより昔のモノです。
この古い戦前のハーレーが実働し、しかもナンバーを取得していてドライバブルなのが驚きです。





さて、これは何でしょう。実はヤマハのビラーゴの250なんです。



Tさんが「本物のWLAをミリタリーイベントで泥だらけにするのは忍びない。それっぽい物を作れないか?」と製作しています。



リアのサス機能は無くしてしまい、リジッド化しています。



特徴的なサイドバルブエンジンのヘッドとプッシュロッドはダミーです。ビラーゴのエンジンはOHCです。



これは本物です。自転車のペダルみたいなのはキックスターターです。もちろん戦前のハーレーにセルスターターなんてありません。ハーレーにセルが装備されるのは、エレクトラ・グライドからだったと思います。



ビラーゴのエンジンはもちろんキックスタートではありませんが、このなんちゃってWLAにはキックペダルが付いています。



なんとこれがセルモーターのスイッチなんです!



このタイプはタンク上にメーターがあり、燃料タンクは左右に別れて独立しています。給油口が二つあるのです。



このなんちゃってWLAの左端タンクはダミーで、バッテリーが入っています。本来はシート下にあったのでしょうが、リアリジッド化などの工作で置き場が無くなったのでしょう。
特徴的なタンク脇のシフトレバーはチョークレバーです。なるほど~、すごい!
前輪脇の箱やエアクリーナーボックスは作られたそうです。Tさんは鉄工所を経営されているので、金属モノはどうにでも加工・製作出来るようです。



驚きなのはこれらのパーツが(高価ではあるが)買えると言うことです。実物のWLAはガーダーフォークですが、キャンバスの風除けを付けてしまえば、わからないだろうと言っていました。ガーダーフォークもその気になればリプロ品が買えるとか…(^o^;)

Tさんは様々なコレクションを持っているお大尽ですが、お金にあかせて高価なパーツを揃えるのではつまらないので、出来る限り工夫して作ろうと言う考えらしいです。
「製作技術の修行になるから」と笑っていました。



側車が付いていない方のWLAのエンジンをかけてもらいました。「これがイゼルローン要塞…」じゃない「これがサイドバルブエンジン…」です。独特の音がします。

サイドバルブはOHVより前のバルブ機構です。現在のほとんどのエンジンはバルブの傘が下向きに付いていますが、サイドバルブは上向きに付いています。この機構の燃焼室はどうしても大きくなり圧縮比が上げられず、パワーを上げることが出来ません。
現在作られているエンジンでサイドバルブ機構は無いと思います。我々が普段目にするクルマはトラックですらOHVです。

さらに驚きなのは、この戦時中のハーレーのエンジンがオーバーホールされていることです。エンジンのリペアパーツがあることに驚愕します。
海外製のエンジンは日本製のようにモデルがコロコロ変わらないとは言え、70年以上前のエンジンがオーバーホール出来ることは、とても凄いことです。

どんな機械もそうですが、使い続ければ損耗します。故障もするでしょう。その際にリペアパーツが出なければ、修理不能=その機械の寿命です。家電品などは寿命が短くゴミになるのが早いです。

ぼくのオートバイも古いモデルですが、維持出来ているのは補修部品の供給あってのモノです。
オートバイやクルマは、メーカーのパーツ供給が止まっても違う物で代用したり、パーツを再生・製作したりと、何とかなってしまう事が多いのです。
(近頃良く走っているプリ○スなどは、パーツの代用が効かず本当にゴミになるでしょう)

それにしても↑のハーレーは凄い!「無いモノは作ってしまえ」のTさんのバイタリティーも頭が下がります。機械好きのひとりとして感嘆します。

ぼくは最近のインジェクションのオートバイ(自分で修理が出来ない)に興味が無いのですが、最新のモデルを取っ替え引っ替えし、一生ローン屋に給料を払い続けるような生活はどうだろう?と考えます。
こう言う持続(リペア)可能な趣味のアイテムの方が、長期的にシアワセなのでは…。

なんちゃってWLAが完成したら、改めてレポートしようと思います。注文制作に応じても良いようなことも話していました。間に合えば27日開催のVショーで展示するそうです。

Tさんの見事なコレクションはこちらの過去記事にアップしています。

黒鉄ヒロシ著 「刀譚剣記」

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黒鉄ヒロシの新刊があったので買ってみました。「刀譚剣記」と書いて「とうたんけんき」と読みます。日本刀のことを面白可笑しく描いている本です。刀
そのものより使っていた人間にスポットを当てています。



黒鉄ヒロシのタッチは好みが別れるかもしれませんが、ぼくは好きです。独特のユーモアも捉え方も好みです。「新選組」も「坂本龍馬」も、登場人物たちへの愛にあふれています。「新選組」はとても良いラストです。



日本刀の成り立ちから、古今の名刀とそれにまつわるエピソードを紹介しています。
基本はマンガなのですが、この本はコミックではなく歴史書のコーナーにありました。



ぼくは若い頃から断続的に居合をかじっているのですが、刀のことは殆ど知りません。歴史も興味のある時代・人物しか知らないので、この本は勉強になりました。
近頃は刀をイケメンキャラに擬人化した、刀剣乱舞なんてモノが流行っているようです。ファンの方は刀の名前を良く知っていることでしょう。居合の方にも来てくれるといいのですが…。





有名な頼光四天王の大江山の鬼退治です。
刀の長さをセンチで表していますが、自分の居合刀の長さを感覚で覚えているぼくは、~尺~寸の方が実感がわきます。



渡辺 綱が鬼の片腕を切り落とすエピソードです。



大江山の酒呑童子の首級は「都に持ち込むな」と地蔵尊に言われ、仕方なくその場に埋めます。これが今に伝わる老ノ坂の首塚大明神だそうです。
面白いのはこれから600年後のエピソード…。



斬られた鬼たちの恨みブシです。



安徳天皇と沈んだ草薙剣は…。





剣豪将軍 足利義輝!剣の腕前は塚原卜伝直伝。
永禄の変の際は、自ら刀を取って戦ったそうです。こんな将軍がいたとは知りませんでした。

ガンダムのシャア・アズナブルのように、指揮官自ら前線に出るキャラがいます。そんなことないだろう?と思っていましたが、あながち作り話でも無いようです。
銀英伝のヤン・ウェンリーのように「私が銃を取るようなら戦いは負けさ」とうそぶいて、銃の訓練をしないキャラもいますが…。

永禄の変の詳細を知りませんが、足利義輝は剣の腕前にかなり自信があったのでしょう。

続きます。



黒鉄ヒロシ 著「刀譚剣記」(その2)

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足利義輝が戦いに用意したのは国宝級の名刀ばかり( ゚д゚)この本で今まで紹介された名刀が、ほとんどここにあります。さすが足利家!
名刀の数々を畳に突き刺して、刃がこぼれたら持ち替えて戦ったとありますが、これは後世の創作かもしれないそうです。







誰それを斬った、舞い落ちる笹の葉も貫いた、石灯籠も斬ったなどと言う逸話の数々…。
本来の名前のあとにそれによって号が贈られています。



これも有名な村正と正宗の逸話です。川の上流に向けて刀をさしておくと流れてきた木の葉が…。でもこのふたりは同時代人ではありません。



江戸時代に入って、いわゆる殿中指、番指と言う規格(?)が出来ます。馬上で使う太刀を短く磨り上げて、このスタイルに合わせてしまった例もあるようです。

戦国時代の甲冑を見てもわかりますが、侍は総じてお洒落です。戦功を立てた時に目立つためもあります。
刀もそれぞれ自由でオシャレでしたが、江戸幕府は武家諸法度で取り締まります。





現在、我々が居合などで使う模擬刀はこのスタイルですね。



関孫六兼元。桜田門外の変、寺田屋事件、生麦事件と奇しくも同じ刀がつかわれているようです。行方知れずなのもミステリーです。



巻末に所蔵館マップがあります。歴史の生き証人の刀たちを見に行ってみたいです。

刀身は残っているのですが、拵(こしらえ)が残ってないと聞きます。材質が材質なので風化してしまうのでしょう。
拵は人間で言うと服にあたり、消耗品です。新選組のように日常的にバンバン使っていたら、どんどんダメになって取り替えたことでしょう。

実際に斬り合うと血糊や脂が刀の茎(なかご)を伝わり、柄をくさらせてしまうようです。使われた刀ほど拵は残っていないことになります。
人間も若い時からずっと着ている服は少ないと思います。ぼくは体型が変わっていないので、高校生の頃から着ているピーコートや20年以上着ている革ツナギなんてありますが…。




佐藤浩市主演の「忠臣蔵外伝 四谷怪談」です。
赤穂浪士の中に四谷怪談の田宮伊右衛門がいて、討ち入りの準備と四谷怪談が同時進行するストーリーです。深作映画らしいバイオレンスタッチですが、好きな映画です。
佐藤浩市演じる伊右衛門が斬り合いの後、斬った相手の袖で自分の刀の血糊を拭う描写があります。

伊右衛門は少年の頃に、病気の父親(近藤正臣)のために辻斬りをするのですが、それを察した父親は帰って来た息子に「刀を抜いてみろ」と言います。血で濡れた伊右衛門の刀は鞘にくっついてしまい、なかなか抜けません。父親は人を斬ったことには触れずに、「使った刀は拭う」と教えるのです。深作欣二らしい?演出ですが、侍はこういった刀の操法や嗜みを幼少の頃から教わるのでしょう。
粗暴な感じに描かれているこの映画の伊右衛門が、几帳面に刀を拭うシーンは印象深いです。

例によって話が少しそれてしまいましたが、アマゾンでの「刀譚剣記」はこちらです。

立川 湯屋敷 梅の湯に行って来ました!

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子供たちを連れて、近所の銭湯に行って来ました!



昔からある街の銭湯ですが、しばらく前に建て直しました。以前は番台があり浴場には富士山のペンキ絵があるような、昔ながらの建物でした。



露天風呂もあります。子供たちは大喜びでした。
男湯と女湯は1階と2階に分かれていて、確か月替りで変えるようです。結構お客さんが多くて意外でした。女性客や若い人も多かったです。



1階の休憩室です。若旦那の趣味なのか休憩室にマンガがあります。その数一万冊だそうです。壁は全部本棚で圧巻の一言です。様々なジャンルが揃っていて、隅から隅までチェックし切れません。大抵のモノはあるのでは。



2階(この時は女湯)の休憩室です。ここも行ってみたいですね~(^^)

我が家の騒ぎがちな子供たちは迷惑をかけたでしょうが、おかげ様で広いお風呂を満喫出来ました。銭湯の入り方や蕎麦の食べ方を教えるのは親の使命です。
一軒家に住んでいて普段騒ぎ放題の我が家の子供たちですが、こういう場所に連れて来るのは良いことでしょう。



お風呂も楽しみですが、休憩室でアイスクリームなど食べるのもモチロン楽しみです。ビールや焼きそば、おつまみなどもあります。



ジュースを取り替えて飲みました。



真剣に読んでいます。



何を読んでいるかと思ったら…。



先日、アニメでやっていた「ヤング・ブラックジャック」でした(^_^;)何故か次女はこれがお気に入りです。

ナガシマはブラックジャックが好きなので、医学生時代のBJを描いたこのアニメは楽しみで録画しておきました。
居間で見ていたら長女が「血なまだ!」と嫌がり、半分R指定になりました(我が家は血なまぐさいアニメ・映画はR指定で、上映が制限されます)。さすがに手術のシーンは描かれていませんが、意外に下の子らは気に入っています(^o^;)

ぼくも読みたいマンガがありましたが、子供たちの監督があるのでグッとこらえました。
風呂上がりに白牛乳を飲みながら、家にはないマンガをゆっくり読むのもオツな物です。

ぼくはこの梅の湯には子供の頃から行っていて、散々メイワクをかけました。フネ物のプラモデルを作ると進水式はほとんどここでやりました(笑)
向こうは覚えていないでしょうが、ここの家の息子は同級生です。確か男兄弟だったので、今は弟さんが継いでいるのだと思います。





子供たちは楽しめたようです。「梅の湯、いいね~」と連呼していました。また来よう!
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